児童に配信する動画を撮影する教員ら

 【大田原】新型コロナウイルス感染拡大防止のための休校が続く中、大田原小は今月、学習を補完する動画の配信を始めた。発展的な学習や実技などをカバーする内容。教員が画面を通して声掛けすることで、児童の学習意欲の向上や心のケアにもつながっている。

 同校は休校が始まってから、基礎的な学習のための課題プリントを配布。家庭訪問や学校のげた箱を利用したプリントの受け渡しで児童650人の学習状況を確認してきたが、31日までの休校再延長を受け、動画を追加することを決めた。

 初配信の1日は国語や算数など各学年数本ずつ計22本を用意。校歌、ラジオ体操、鉢植えセットでのアサガオの育て方、リコーダーの実演も収録した。

 特に人気だったのは「先生たちから」というメッセージ動画。2学年用ではクラス担任が「会えない日が長くなって寂しいですが、みんなの命を守るためです。今できることを一緒に頑張りましょう」と呼び掛けた。藤沼利幸(ふじぬまとしゆき)校長(59)は「本年度、児童が登校できたのは2、3日だけ。新しい担任の先生などの顔を見られたのがうれしいようだ」と受け止める。

 動画を視聴した6年山内愛心(やまうちあこ)さん(11)は「先生と心がつながっている気がした。勉強もやる気になる」と感激。母親の佳津江(かづえ)さん(45)は「動画を見て娘の表情が晴れやかになった。休校に不安やストレスを感じている心をほぐしてくれた」と感謝していた。

 11日に2回目、その後は週1~2回の配信を行う。