復旧した水田で晴れやかな表情で田植えをする小林さん

町道のアスファルトが流れ込んだ小林さんの水田

復旧した水田で晴れやかな表情で田植えをする小林さん 町道のアスファルトが流れ込んだ小林さんの水田

 昨年10月の台風19号による那珂川の増水で被災した栃木県茂木町河井の水田で復旧工事が完了し、無事に田植えが行われている。被災農家は「一時は復旧は難しいかと思った。田植えができてほっとした」と明るい表情を見せている。

 河井の那珂川右岸に広がる「義明(ぎみょう)河原」と呼ばれる水田や畑、牧草地は台風19号の大雨で耕土が流失したり、水に洗われた町道のアスファルトが剥がれて流れ込んだりして大きな被害を受けた。

 町は町道沿いの水田や畑1・7ヘクタールに客土する工事に2月10日に着手し、水田1・1ヘクタールの工事は田植えに間に合うよう優先した。約1800万円をかけ1700立方メートルの土を運び入れた。費用の約96%が国費で賄われる。

 同所で36アールの水田を耕作する小林孝寿(こばやしこうじゅ)さん(73)=同所=は今月7日、妻の久仁子(くにこ)さん(69)と田植えに終日精を出した。小林さんは「台風で水田が一面に水をかぶったのを見たときは夢かと思った。入った土がどんな土なのか肥料の設計が分からず手探りだが、稲の顔を見ながらやりたい」と話した。