みやもとが商品化したフェイスシールド

 新型コロナウイルスの飛沫(ひまつ)感染を防止するため医療現場などで需要が高まっている「フェイスシールド」の製作、販売を手掛ける動きが県内企業にも広がっている。接客業など幅広い業種から問い合わせが相次ぎ、事業者は「困っている所に行き届くように力を入れたい」と量産化へ動きだしている。

 「どこよりも優れた商品に仕上がった」。宇都宮市中戸祭1丁目の印刷工場「みやもと」の宮本誠(みやもとまこと)社長(51)は胸を張る。

 4月上旬、知人の病院関係者からフェイスシールドの製作を依頼された。大学がインターネット上で公開していたデータを基に試作したが、快適性を追求するため提携する設計会社と試行錯誤を重ねた。完成品は額に当たらず、汗で蒸れないのが特長。医療機関だけでなく「従業員の不安軽減のため、接客業からの注文が多い」。

 価格は1セット税別2500円。同社ホームページで公開するデータを基に自作も可能。3Dプリンターでは製作に1個当たり2時間かかることから、プラスチック成型による量産体制を整えた。

 宮本社長は「もうけることは考えていない。感染防止へ少しでも貢献したい」と話す。

 玩具製造「シーズ」(壬生町おもちゃのまち4丁目、入江耕(いりえこう)社長)は、親会社の玩具メーカー「バンダイ」から依頼され、1万セットを製作した。これまで扱ったことはなかったが、本業のノウハウを生かして金型を作成し、納品へこぎ着けた。首都圏の病院などに寄付されるという。

 取引先の医療機器卸業者などから注文が相次いでいることから今後、継続的に生産、販売することも検討している。同社の担当者は「問い合わせがあれば柔軟に対応したい」と話している。