給付金のオンライン申請に伴う手続きなどで混雑する宇都宮市役所=8日午後、宇都宮市旭1丁目

 新型コロナウイルスの対策として政府が支給する国民1人当たり10万円の給付金について、県内の一部の市町でオンライン申請が始まる中、申請に必要なマイナンバーカードに関する問い合わせが殺到している。カードの新規作成や暗証番号の確認などが多く、宇都宮市では、最大約6時間の待ち時間にも。市町の担当者は「3密」を避けるために、郵送申請の検討も呼び掛けている。

 8日、マイナンバーカードを担当する宇都宮市市民課の窓口には、午前8時半の業務開始前から市民約30人が詰め掛けた。午前中の待ち時間は約3時間に達した。

 訪れる市民の増加に加え、カードに関する国のシステムに障害が発生したためだ。アクセス集中が原因とみられる。前日の7日も市民の増加と障害発生で、約6時間の待ち時間となった。

 同課によると、市民の問い合わせは4月30日から増加。当初はカードの新規作成が多かったが、同市がオンライン申請を開始した5月1日以降は、暗証番号の確認が増えたという。暗証番号を忘れた場合、窓口での手続きが必要となる。

 8日午後、市民課前にいた会社員男性(39)は「45分ほど待っている。オンライン申請で暗証番号の入力ができなかったので来た。もう少し簡単な手続きにしてほしかった」と話した。

 同課は「3密」を避けるため、窓口を増設。いすも増やしたほか、目安の時間を伝え、再び来庁してもらうことを求めるなどして対応している。

 一方、栃木市市民生活課の窓口にも、4月下旬からマイナンバーカードの新規作成を問い合わせる市民が増えた。同課の担当者によると、普段は待ち時間はほとんどないこともあるが、7、8日は30分ほどの待ち時間ができているという。

 「空いているほかの窓口を臨機応変に活用して対応している。カードの作成には1カ月以上かかることを説明しているが、『せっかく来たのだから作る』という人も多い」と話す。同市のオンライン申請は12日に始まる予定だ。