折り込みチラシの見本を手にする高橋社長

 【日光】新型コロナウイルス感染拡大の影響が深刻化する中、地元飲食店を支援する活動が市内で広がりを見せている。日光地域の印刷会社が地元のテークアウト店を紹介する新聞折り込みチラシを作ったところ、共鳴した今市地域の若手店主らが手法を踏襲して新たなチラシを作り、9日に配布する。「生まれ育った地域を活気づけたい」。その思いが担い手を突き動かしている。

 所野の印刷会社「高橋平版社」の高橋亮太(たかはしきょうた)社長(47)は4月下旬、「得意分野を生かして仲間を後押しできないか」と、妹で取締役の景子(けいこ)さん(41)と動きだした。一刻も早く配ろうと、自分たちで情報収集し、チラシをデザイン。店側の掲載費用は必要最低限とした。

 今月2日に配った第1弾は約3千部。B4判の両面カラーで食堂、カフェなど16店のメニューや写真などを紹介した。高橋社長は「地域の魅力を再発見する機会にもなれば」と話す。

 この活動を会員制交流サイト(SNS)で知った今市の美容師今成綾(いまなりりょう)さん(38)ら支援を考えていた地域の若手店主らがチラシづくりに乗り出した。

 中心市街地や商業の活性化に取り組む、歩きたくなるまちづくり委員会(堀井克俊(ほりいかつとし)会長)と今市商店会連合会青年部(大嶋雅人(おおしままさと)部長)、今市マチナカグルメ会(金子翔一郎(かねこしょういちろう)代表)の3団体で推進委員会を発足。高橋社長からデータなどを無償で譲り受け、20~40代の約30人で製作を進めた。

 まずは地元の18店を掲載した新たなチラシ計1万1千部を配布する。堀井会長(37)は「強い危機感がある。絆を生かしてまちを良くしていければ」と語る。

 両地域では第2、3弾も準備している。有志がテークアウトのポータルサイトも立ち上げる予定だ。(問)高橋平版社0288・54・1223(日光地域)、同推進委070・2658・0623(今市地域)。