県教委が5日に示した分散登校による段階的な学習活動の再開に向けた指針。生徒や保護者の間では期待や不安など、さまざまな思いが交錯した。

 県の方針を受け、宇都宮工業高2年柏崎胤虎(かしわざきつぐと)さん(16)は「学年ごとに登下校の時間をずらせば、密集が避けられる」と前向きに捉える。自宅では実習に取り組めないため、「感覚を忘れていないか不安。機械に早く触りたい」と望んだ。

 足利高1年斎藤海空(さいとうそら)さん(15)は入学式を含め、2回ほどしか通学できていない。自宅で学校からの課題に取り組む。「分からないところは教科書を見たり、友達に聞いたりしている。授業をきちんと受けたい」

 栃木翔南高2年西澤友里花(にしざわゆりか)さん(16)は学校再開を喜んでいるものの、「授業数は足りるのか、修学旅行といった行事はどうするのかなど不安はある」と打ち明ける。「すぐに再開できる学校とできない学校があると思う。地域によって、学力差が出てしまう」と疑問を投げかけた。

 矢板東高1年の長男(15)がいる矢板市幸岡、会社経営木村由貴子(きむらゆきこ)さん(45)は「高校はさまざまな地域から生徒が集まる」とし、感染拡大を不安視する。その一方で「先生と接すると、子どもの気持ちも引き締まる。高校生としての生活指導もぜひお願いしたい」と話した。