選手たちの絵が貼られた大型バスと菊地監督(右)、塙代表取締役=宇都宮市江曽島町

絵を贈ったよつばVBCの選手たち(提供写真)

選手たちの絵が貼られた大型バスと菊地監督(右)、塙代表取締役=宇都宮市江曽島町 絵を贈ったよつばVBCの選手たち(提供写真)

 また、このバスに乗って遠征に行きたい-。新型コロナウイルスの早期終息を願って小学生バレーボールチームの選手たちが描いた絵を貼り付けた大型バスが、6日まで宇都宮市内を巡っている。選手たちはバスにまつわる楽しい思い出を絵で表現し、バス会社は力作で彩られたバスを走らせることで人々に「ステイホーム」を呼び掛けている。

 絵を描いたのは宇都宮市を拠点に活動する「よつばVBC」の選手たち。2017年11月に創部し、現在は同市などの小学生16人が所属する。

 新型コロナウイルスの影響で活動自粛が続く中、「バレーを通して人としても成長してほしい」(菊地脩平(きくちしゅうへい)監督)との思いから、県外遠征などで利用してきたバス会社「はやぶさ交通」(同市江曽島町)に絵をプレゼントすることを企画。選手や卒業生らが「バスの思い出」をテーマに31枚を描き上げた。

 それぞれの絵には選手たちを乗せて走るバスや、車内で楽しむ選手たちの姿などが描かれている。「新型コロナウイルスが少しでも早く終息して、このバスで遠征や遠足に行けたら」。塙(はなわ)ちせ主将(陽南)はそんな願いを絵に込めた。

 当初は絵を贈るだけの予定だったが、関川一芳(せきかわかずよし)代表が「この絵でバスを飾れないか」と提案したことから話が進展。これに応じた同社の塙尚恵(はなわひさえ)代表取締役は「気持ちがうれしかった」と感謝。運行の減った大型バスに絵を貼り、窓には「コロナに勝つぞ!STAY HOME」の文字も入れて特別なラッピングバスを完成させた。

 バスは4月29日~今月6日まで、毎日午前7時半から同9時までの1時間半、乗客を乗せずにJR宇都宮駅前の大通りなどを走行。チームを支える福村拓音(ふくむらひろと)マネジャー(陽南)は「大切な家族が奪われないよう、絵を見た人が一人でも多くステイホームをしてほしい」、大竹温子(おおたけあつこ)副主将(宮の原)は「今はバレーボールができずにつらいけど、みんなにステイホームの気持ちを届けたい」と語った。