人がまばらのオリオン通り=4日午後0時50分、宇都宮市江野町

 国の緊急事態宣言延長が決まった4日、県民からは「感染が早期終息につながるなら、仕方ない」と理解を示す声が上がる一方、外出自粛など生活が制限される状態が続くことへ不満の声も聞かれた。

 矢板市塩田、無職小川勝(おがわまさる)さん(76)は「人々の命には代えられず、延長はやむを得ない」としつつ、「あらゆる業界が(自粛の)打撃を受けている」と懸念する。「私は年金暮らし。楽しみにしていた行事が中止になった程度の影響だが、延長するからには、医療従事者や困窮している人々に対する経済支援をもっと充実させるべきだ」と注文した。

 日光市瀬尾、高校3年斎藤輝(さいとうひかる)さん(17)は「やっぱりか。延長しそうだと思っていた」と冷静に受け止める。今年は高校生活最後の年。県立学校は現段階で6月から再開予定だが「休校期間がまた延びるかもという不安がある」。部活はできず、所属するアイスホッケー部では4月と8月の大会が中止に。「早く普段通りの生活に戻ってほしい」と願う。

 「感染のことを考えると、宣言を延長してほしいと思っていた」と話すのは宇都宮市一の沢2丁目、会社員女性(44)。小学2年と保育園児の娘がいる。外出自粛の必要性は理解しているが、「家族で家の中にこもっていると、親も子もストレスがたまる」と疲れも見せる。「31日で宣言が解除されるかも分からない。この自粛状態がいつまでなのか、終わりを知りたい」と切実な声を漏らした。

 同市中心部のオリオン通りを散歩していた同市、自動車メーカー勤務男性(36)は「早く解除してほしいが、他人に感染させる怖さもある。仕方がない」と話す。現在はリモートワークの毎日で「これから売り出す車の開発をしているが、今後どうなるか分からない。不安だ」と先行きの見えない状況に声を落とした。

 東京都内に勤務する同市、団体職員男性(31)は続く自粛生活にストレスを抱えていると話し、「公衆衛生とのバランスはあるが、人の営みをこれ以上制限するのは、適切な判断とは思えない」と疑問を呈した。