「知恵は地方にあり」。この旗の下、全国知事会は2006年から「先進政策バンク」を設置している。自治体の先進的な取り組みを広く共有しようというのが狙いだ▼登録した約3900件の政策は防災や危機管理、行財政改革など分野別に分類し、インターネットで簡単に検索できる。新たに登録された政策の中から毎年30件程度が優秀政策として選ばれる▼県が昨年4月から始めた「ようこそ赤ちゃん!支え愛(あい)事業」は昨年度選定され、人口減少対策分野で1位となって表彰された。産後うつや虐待死の可能性が高まる産後間もない時期を重視し、母子のニーズに応じた切れ目ない支援を行う▼市町の母子保健事業と連携。妊娠届や新生児訪問といったタイミングで、支援の必要な母子を早期に把握する。また、紙おむつや乳児用麦茶を製造する県内企業の協賛を得て、トートバッグに詰めて贈る▼県内どこに住んでいても同じ基準で母子の状態や環境を把握できることや、民間企業を巻き込んだことなどが高く評価された。全ての母親が社会全体で応援されていると実感できれば、孤立感は軽減されるだろう▼きょうはこどもの日。「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」一日である。母子を支える環境整備はどんどん進めてもらいたい。