神前で祈りをささげる神職=3日午前7時45分、日光市山内

 日光市山内の世界遺産日光東照宮は、新型コロナウイルスの感染拡大で拝観停止を余儀なくされている中、神職による感染症の終息祈願を行っている。

 ゴールデンウイークの東照宮の拝観者数は、昨年が約11万3千人。例年この時季の境内は世界中の人でにぎやかだが、今年は野鳥のさえずりだけが響く。神職は人目に触れず、日々の神事や国宝などの文化財管理に当たっている。

 終息祈願は毎朝、国宝の御本社の神前に供物をささげる「日供祭(にっくさい)」で行う。3日も荘厳な御本社内で、神職が一心に早期終息を祈って祝詞を奏上した。

 権禰宜(ごんねぎ)の阿部恵一郎(あべけいいちろう)さん(46)は「一日も早く終息してほしい」と願い、「拝観の再開時には、お参りで健康や日常の安全の大切さ、尊さにも思いを巡らせてほしい」と話した。