「檻(おり)の中のライオン」(かもがわ出版)は、憲法を檻、国家権力をライオンに例えた憲法入門書である。強いライオンが国民にかみついたりしないよう、檻に入れるのだと説き、分かりやすいと評判を呼んでいる▼講演で全国行脚する広島県の弁護士楾大樹(はんどうたいき)さんが4年前に出版し、絵本「おりとライオン」も発刊した。こちらは子ども向けだが、大人も勉強になり、親子で楽しめる▼県北の子育てサークル「なす子育ちの会」は昨年5月、楾さんの講演会を那須町で開いた。企画した副代表の国府田恵美子(こくふだえみこ)さん(56)は、憲法にはもともと苦手意識があったと明かす▼話を聞いて「人権尊重や幸せを追求する権利など、憲法には人間らしく生きるために必要なことが書かれていると分かった」と話す。若い世代にも知ってもらいたいと今年も計画したが、新型コロナウイルスの感染拡大でかなわなかった▼収束したら、また開きたいと考えている。「コロナ禍でさまざまな制限を経験したからこそ、憲法が保障する移動や営業の自由、教育を受ける権利などがより実感できるはず」▼日々の生活で切っても切れない存在なのに、気が付けば憲法について何も語れない自分がいるのではないか。改憲の是非を含め、県内でフランクに憲法を話せる機会が増えるといい。きょう3日は憲法記念日。