風呂の清掃後に湯加減を確かめる君島さん=2日午前10時55分、那須塩原市塩原

 新緑が彩る那須塩原市の塩原温泉。例年ならば観光客でにぎわう温泉街も、新型コロナウイルス感染拡大による国の緊急事態宣言で、ほとんどの観光ホテルや旅館が休業している。

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 塩原温泉観光協会では東京五輪・パラリンピックを見越して改装などをした宿泊施設が休業の長期化で経営を圧迫すると危惧する。君島将介(きみじままさゆき)会長(59)が経営する「温泉旅館光雲荘」も4月下旬から休館。従業員は自宅待機が続くが、君島さんら家族が大浴場と露天風呂の浴槽などを衛生維持のため数日置きに洗っているという。

 2日も大浴場の湯を抜いて家族が湯船を清掃。その後、石造りの大浴場に毎分200リットルの湧き出た温泉の湯がなみなみと張られた。君島会長は「塩原温泉は150以上の源泉と多様な泉質が魅力で、多くの人に温泉を堪能してもらえる日が早く来るよう祈っている。その時が来たら街を挙げてお客さんを笑顔で出迎えたい」と話した。