鹿沼市最大の祭り、鹿沼秋まつりの実行委員会などは1日、新型コロナウイルスの感染防止のため今年10月10、11日の開催を中止すると発表した。準備のための各種会合が開けず、協賛金集めも難しいため。昨年も台風19号で中止となっており、関係者は「断腸の思い。残念」と話す。

 同まつりは国連教育科学文化機関(ユネスコ)無形文化遺産「鹿沼今宮神社祭の屋台行事」を核としている。初日に付け祭りとして行われる今宮神社への彫刻屋台の繰り込みと繰り出し、2日目に市民まつりとして行われる市民パレードや屋台の揃(そろ)い曳(び)きなどは全て中止。当番町を引き継ぐ縁故祭(7月20日)と祭り当日の例大祭は規模を縮小して関係者のみで行う。

 4月末に今宮神社、当番町、鹿沼いまみや付け祭り保存会など執行関連団体で協議し、方針を決めた。本番まで半年あるが、感染拡大の影響で氏子や若衆会などの各種会議が開けないほか、公式ガイドブックの製作準備、協賛金集めなどもできず、中止を選択せざるを得なかったという。

 今年の当番・一番町となるはずだった東末広町の福冨保通(ふくとみやすみち)祭典委員長(71)は「資料などを用意し入念な下準備をしてきた。今は身動きできず、厳しい。関係者の安全を最優先するため仕方ない」と話す。

 同保存会の小林幹夫(こばやしみきお)会長(66)は「準備ができず断念せざるを得ない。まちの振興なども考えると非常に残念」としている。