日本集中治療医学会が公開した、新型コロナウイルス感染症での本県の人工呼吸器使用状況を示したグラフ=1日

 日本集中治療医学会は1日までに、新型コロナウイルス感染症で人工呼吸器や人工心肺装置「ECMO(エクモ)」を使用している患者数を公開した。都道府県別の人数も確認できる。本県の人工呼吸器の使用者は1日までで最大5人、より重篤な患者向けのエクモの使用者も最大で2人となっている。

 同会の西田修(にしだおさむ)理事長によると、使用者を全て把握しているわけではないという。ホームページで4月28日から公開し、毎日更新。データは全国の医療機関に呼び掛けて集めた。

 本県は4月3日以降、人工呼吸器の使用者数が増加傾向にある。24~29日は5人で推移した。県のまとめによると、本県では1日現在33人が入院している。

 西田理事長は人工呼吸器やエクモを使用する集中治療室(ICU)の病床数について、重症患者の増加で急激に逼迫(ひっぱく)する恐れがあると指摘。「感染症に使用できるICU病床は限られる。数が十分と言えない」と警鐘を鳴らす。

 厚生労働省は、重症患者の治療での診療報酬の上乗せを特例で決めている。西田理事長は「次は各都道府県知事がリーダーシップを発揮し、ICUの整備など受け入れ態勢を強化するべきだ」と訴えた。