特別定額給付金の問い合わせに対応する市職員=1日午後3時55分、小山市役所

 新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急経済対策として、1人当たり10万円を配る「特別定額給付金」のオンライン申請受け付けが始まった1日、県内各市町の担当窓口には問い合わせが相次いだ。「申請の仕方が分かりづらい」と戸惑う中高年が目立ち、郵送方式を希望する人からは「申請書はいつ送られてくるのか」などと、支給時期に関する質問が集中した。「早急な支給を」と望む声もあり、職員らは終日対応に追われた。

 オンライン申請受け付けを始めた県内7市町のうち、宇都宮市は「特別定額給付金実施本部」を設置した。午後5時半時点で170件の問い合わせがあり、担当職員を急きょ4人増やして11人体制で対応した。

 申請手続きに関する基本的な質問が多く、「スマートフォンを持参して『やってほしい』という人もいたが、自分で操作するよう促した」(担当者)というケースも。マイナンバーカードの暗証番号を忘れる人も多かったという。

 「収入が減っている。一日も早く支給してほしい」。高根沢町では、窓口の職員に電話で町民の一人が切実に訴えた。芳賀町では「自分で申請手続きができないので、別の場所に送ってほしい」と要望する1人暮らしの高齢者もいた。

 6人体制のプロジェクトチームで臨んだ那須塩原市は「切れ目なく電話があった」(担当者)。小山市は窓口に5人を配置し、約300件以上の問い合わせに応じた。家庭の事情などで「世帯主以外の口座に振り込んでほしい」という人もおり、他市町でも「世帯単位ではなく、分離して申請したい」などと同様の声が寄せられた。

 鹿沼市は9人体制で100件以上の問い合わせに対応。担当者は「オンライン申請に何が必要なのか、認識できていない人が多いようだ」と話した。

 140件の問い合わせがあった足利市では「アクセスが集中し、オンライン申請画面に移れない」との苦情も。那須町では午後2時すぎの時点で19件のオンライン申請があったが、サーバーがダウンしたため手続きができなくなる時間帯もあったという。