動画撮影に臨むポップサーカスのメンバー=4月16日午後、宇都宮市新里町

 14カ国のパフォーマーからなるポップサーカスのメンバーが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で今後の公演の調整ができず、今も宇都宮市新里町の「道の駅うつのみやろまんちっく村」で“足止め”されている。各国の出入国制限に加え、事態の収束が見通せない現状に不安を抱えるメンバーたち。それでも再びショーが披露できる日を信じて練習を続け、動画配信にも挑戦している。

 「ハイ、ハイ、ハイ」

 1日、同所に設置されたままのテント内では、本番同様音楽に合わせ、掛け声でリズムを取りながらジャグリングやハンドボルテージなどの練習に取り組むメンバーの姿があった。

 ポップサーカスは超人的な技を間近で楽しめるエンターテインメントショーとして人気が高い。しかし宇都宮公演(下野新聞社主催)は、国のイベント自粛要請を受けて2カ月以上にわたって休演している。

 本来は4月下旬から神奈川県横須賀市での公演が始まる予定だったが、来年度以降に延期されることになった。そこで、宇都宮公演が再開されても、次の開催地が決まるまではろまんちっく村を運営するファーマーズ・フォレストが会場の提供を申し出たという。

 「いつ母国に戻れるか分からないが、メンバーも私も前を向いて過ごしている」と話すのは、宇都宮公演後に帰国予定だったスロバキア出身のデニサさん。

 世界各国のパフォーマーの多くは母国に家族を残して来日した。出入国制限によって再来日できるか分からないため、家族や友人が心配でも帰国できないという。しかし、再公演が決まれば圧巻のパフォーマンスが求められるだけに、毎日練習に余念がない。

 また多くの人に元気な姿を届けようと、動画の撮影にも挑戦。1日から下野新聞社の動画サイト「Movemate(ムーブメイト)」で配信が始まり、3、5の両日も違うパフォーマンスがアップされる。

 数少ない日本人パフォーマーで愛知県出身の丹原順菜(たんばらじゅんな)さん(25)は「いつでも再開できるよう練習を続けている。再開したらパワーアップしたショーを楽しんでほしい」と話した。