県酒造組合醸友会が制作中の栃木の地酒PR動画の一部

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、「3密」を防止するため飲食店などで酒類需要が落ち込む中、栃木県酒造組合醸友会(青年部)は各蔵元が蔵人の意気込みや日本酒の新酒紹介の動画を制作し、情報発信を進めている。蔵元によっては会員制交流サイト(SNS)、クラウドファンディング(CF)の活用や、家飲みセットの送料無料販売など、あの手この手の需要喚起に乗り出した。

 同組合は毎年、4月に東京、5月に大阪で「下野杜氏(とうじ) 新世代栃木の酒 新酒発表」会を開催している。しかし新型コロナの影響で今年はいずれも中止になり、情報発信の場を失った。

 新酒発表会を運営する醸友会から、「デジタルで新酒をPRして楽しく飲んでもらうきっかけづくりができないか」(渡辺康浩(わたなべやすひろ)会長)との声があり、動画を制作することにした。26の蔵元が自ら撮影した動画素材を持ち寄り、1蔵元約30秒間で編集する。5月初旬から、ユーチューブの組合特設チャンネルで順次発信する。

 惣誉酒造(市貝町)はインスタグラムやツイッターで「惣誉」のある食卓や惣誉を飲んでいる様子の写真を募集する投稿キャンペーンを展開している。ハッシュタグ「#栃木の地酒惣誉」で6月30日まで受け付け、抽選で100人にオリジナル酒器セットを贈る。

 天鷹酒造(大田原市)も10日ごとにベスト投稿3点を選び、ホームページで公開している。6月30日まで実施し、最高傑作賞には有機純米大吟醸を贈る。

 西堀酒造(小山市)は4月29日からCFで全国の7蔵元と共同企画商品の購入募集を開始した。渡辺佐平商店(日光市)は大型連休中にも日本酒のドライブスルー販売を始める。

 他の蔵元でも新たな「家飲みセット」を商品化したり、送料を無料にしたりして家飲み需要を掘り起こしている。