車両を貸与する中尾部長(右から3人目)と福田知事(同4人目)=30日午前、県庁

 ホンダは30日、栃木県に新型コロナウイルスの感染者搬送用に仕立てた車両3台を無償貸与した。連休明けに8台の無償貸与を追加する予定。県は5カ所の広域健康福祉センター、宇都宮市保健所などに配置し、軽症者の病院から療養宿泊施設への搬送などに活用する。

 貸与車両は7人乗りの「オデッセイ」「ステップワゴン」。感染者搬送時に運転者らの感染リスクを防ぐため、運転席と後部座席の間に仕切りを設置し、前後席間の圧力差を利用して飛沫(ひまつ)感染を抑制する構造にした。

 県庁昭和館前で行われた貸与式で、ホンダ四輪事業本部ものづくりセンター(芳賀町)の中尾芳門(なかおよしかど)管理統括部長は「何か社会にお役に立てないかと検討を重ねてきた。この車両が一刻も早く不要になる日を願っている」と支援の言葉を述べた。

 これに対し福田富一(ふくだとみかず)知事は「ご厚意は感染抑止に向け、大変意義深い。県の感染抑止の取り組みに十分活用させていただきたい」と感謝した。

 またホンダは5月末までに芳賀町のものづくりセンターなどでフェイスシールドの生産を始め、全国の医療機関に無償提供していくことも明らかにした。