例年に比べて訪れる車が少ない東北自動車道佐野サービスエリア下り線=29日午前10時55分、佐野市黒袴町

市営駐車場が閉鎖され、閉園した日光市霧降高原キスゲ平園地=29日午後0時5分、同市所野

例年に比べて訪れる車が少ない東北自動車道佐野サービスエリア下り線=29日午前10時55分、佐野市黒袴町 市営駐車場が閉鎖され、閉園した日光市霧降高原キスゲ平園地=29日午後0時5分、同市所野

 国の緊急事態宣言による外出自粛要請が続く中、ゴールデンウイーク(GW)が29日、本格スタートした。駅や観光地、サービスエリア(SA)-。「ステイホーム」の呼び掛けで、例年帰省客や観光客でにぎわう県内の各所は閑散とした。

 青空が広がり、絶好の行楽日和となった29日午前、那須町の那須街道。例年GW期間は観光客の車で渋滞するが、この日は時折、車が通過する程度の空き具合だった。

 「例年と比べられないくらい少ない」。那須町観光協会の担当者はつぶやく。主要な宿泊、観光施設は休業。街道沿いに並ぶ飲食店の多くも、休業かテークアウトのみの営業となっている。担当者は「夏休みには息を吹き返せると期待して、このGWは我慢するしかない」と受け止めた。

 日光市の世界遺産「日光の社寺」の日光東照宮などは来月6日まで拝観を停止している。門前町では休業中の店が目立ち、通りを歩く人の姿もまばら。地元の60代男性は「こんなに人がいないなんてさみしい。早く収束しにぎわいが戻ってほしい」と願う。

 同市は29日から、観光客らの来訪抑止のため市営駐車場を閉鎖した。同市所野の市霧降高原キスゲ平園地では、駐車場入り口に「コロナウイルス対策のため閉園中」と掲げた。散策などが楽しめる人気スポットだが、掲示を見て引き返す車も見られた。

 同市の鬼怒川温泉駅前では、土産店や飲食店が軒並みシャッターを下ろしていた。観光客の姿はなく、駅前に飾られた風車が回る音が響いていた。

 各地で外出を控える動きが広がり、29日の東北・山形新幹線下りの自由席乗車率は午後4時現在、0~3%にとどまった。日本道路交通情報センターによると、午後5時現在、県内の東北自動車道で目立った渋滞は発生していないという。

 例年なら早朝から混雑するという東北道下り線の佐野SAも様変わりした。同SAの安部達郎(あべたつろう)副支配人(63)は「例年の1割にも満たない」と話す。

 「この10年で見たことないほど空いている」。屋外でいもフライなどを販売する渡辺正浩(わたなべまさひろ)さん(53)は驚く。「自粛でお客さんが減るのは痛手だが、それだけ多くの人が協力しているということ。それは喜ばないといけない」