29日に立ち上がった「益子 春の陶器市WEB版」の画面

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、栃木県益子町観光協会や町が主体となった益子焼作家や地元農家の経済支援事業が29日、始まった。恒例の陶器市に代わる初の「益子 春の陶器市WEB版」はポータルサイトをアップした直後からネット販売の申し込みが相次ぎ、道の駅ましこが駐車場で箱詰めの地元産野菜を提供するドライブスルー販売も1時間ほどで約70個を完売するなどそれぞれ好調なスタートを切った。

 WEB版には町内の窯元や作家、販売店など154軒が参加。本来の陶器市に合わせて制作された新作など計約1300アイテム(色違いは含まず)が29日、5月3日、同6日と3回に分けた窯出しという形でサイトに順次掲載され、同20日までネット販売される。

 サイトをアップした29日午前9時の直前まで他の職員らと内容の最終チェックに励んだ町観光商工課の地域おこし協力隊員水野大人(みずのひろと)さん(39)は「徹夜で何とか間に合わせました。ネットを通じて多くの人に益子の魅力を伝えたい」と声を弾ませた。初日は午後5時現在で延べ1765件の申し込みがあり販売額は約1450万円に上り、サイトのアクセス件数も4万4千件に達したという。

 休館期間の29日~5月6日、地元農家が丹精した旬の野菜などを感染防止対策に努めながら提供する同道の駅のドライブスルー販売。29日午前10時の販売開始前から約20台の車が駐車場で列を作り、採れたてのレタスやホウレンソウ、タケノコ、ルッコラなど十数点が入った2千円と3千円の箱詰め野菜セットをスタッフから次々と手渡された。

 3千円のセットを購入した那須烏山市月次(つきなみ)、大野江津子(おおのえつこ)さん(56)は「各地で道の駅の休館が相次ぐ中、新鮮野菜を買えるのはありがたいことです。ゴールデンウイーク期間の遠出はもうしないと思う」と話した。