海老沼匡選手

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で全国高校総体(インターハイ)など中高生の大会の中止が相次いでいることを受け、柔道男子66キロ級で2012年ロンドン、16年リオデジャネイロ両五輪銅メダリストの海老沼匡(えびぬままさし)(小山市出身、パーク24)が28日、ツイッターで子供たちへ向けたメッセージを発信した。

 海老沼は「未来ある子どもたちへ」と題し、手書きで思いをつづった2枚の紙の画像をアップした。冒頭では「大会がなくなり、目標を失っている子どもがたくさんいるのではないでしょうか」と中高生たちの心中を察しつつ、「大会が中止になっても大会を目標に励んできた日々は今後必ず生きてきます」と励ました。

 続けて自身は高校時代にインターハイに出場できなかったことにも触れ、「不安だった」と当時の胸中を吐露。それでも「私の心にいつもあったのは『オリンピックに出て金メダルを取るんだ』ただそれだけでした」と夢に向かって努力する大切さを強調。「夢を失わず、夢をかなえることを信じていれば必ず前を向けます。腐らず、諦めず、いま置かれている状況の中で前を向いて歩んでいきましょう」とエールを送った。

◆海老沼が公表したメッセージは次の通り(表記は原文のまま)

 未来ある子ども達へ

 インターハイの中止が正式に決まりましたね。他にも色々な大会の中止が決まっています。突然、目標にしていた大会がなくなり、目標を失っている子どもがたくさんいるのでは、ないでしょうか?

 偉そうなことを言うわけではありませんが、あの人こんなこと言ってたなーと思い出して頂けたら嬉しいです。

 大会が中止になっても、大会を目標に励んできた日々は、今後必ず活きてきます。未来の自分への時間だと思い、前を向いて歩んでほしいんです。

 私自身も、次の大会が未定で不安な日々を送っていますが次の大会が行われる日に全力で戦えるよう、準備しています。

 もしかしたら、前を向くのに、少し時間がかかる人もいるかもしれません。それでも夢を失わず、夢を叶えることを信じていれば、必ず前を向けます。

 腐らず、諦めず、いま置かれてる状況の中で、前を向いて歩んでいきましょう。

 私は、高校生のとき、インターハイに出場できませんでした。このときだけ、少し不安になりました。

 「俺ってオリンピックに出れるのだろうか?」でも、諦めずに前だけを向いて歩んできました。私の心の中にいつもあったのは、「オリンピックに出て金メダル獲るんだ!」ただそれだけでした。

 もちろん、インターハイに出場できてない私が言うから笑う人もいました。でも「そんな人を見返してやる。俺がオリンピックに出る。」と想い、過ごしてきました。「オリンピックに出るためには?」それだけを自問自答しながら、日々の練習、生活をしてきました。

 何か自分の行動に迷ったとき「これは、オリンピックに繋がるかな?」そう自分に聞いてみてください。

 私の夢は、オリンピックでしたがこれは、柔道だけに限りません。生活をしていく上で夢をもち、目標を見据え、そこに向かって歩む。それは、一緒だと思います。

 一緒に乗り越えましょう。前を向いて歩んでいきましょう。