大人のヒツジたちが周りで餌を食べていても、熟睡したままの子ヒツジ「るん」

袋の中から顔をのぞかせるワラビーの赤ちゃん

大人のヒツジたちが周りで餌を食べていても、熟睡したままの子ヒツジ「るん」 袋の中から顔をのぞかせるワラビーの赤ちゃん

 【宇都宮】上金井町の宇都宮動物園で、動物の赤ちゃんの誕生が続いている。新型コロナウイルス感染拡大の影響で5月6日まで休園中だが、「新たな命の誕生は大きな励みになる」と荒井賢治(あらいけんじ)園長(55)。動物たちの変わらない魅力を伝えようと、無観客で行うイベントの様子などを動画撮影し、29日から同園ホームページで順次公開する。

 同園によると、4月の来園者数は前年同月比9割減。感染拡大防止のため20日から休園した。終息が見通せない中、深刻度を増すのが、餌の確保。「仕入れ先が営業を縮小すれば入手できなくなる」と荒井園長。野菜や果物、肉などの寄付を受け付けているという。

 動物の鳴き声だけが響き渡る園内で愛らしい姿を見せているのが、新たに仲間入りした赤ちゃんたちだ。

 24日、生後約20日のヒツジの「るん」は、お昼寝中。舞い落ちたサクラの花びらが鼻をかすめてもすやすや。生後間もないワオキツネザルの赤ちゃんは母ザルの胸の中で毛繕いをされ、心地よさそうにしていた。母親のおなかの袋からひょっこり顔を出したのは、2月に確認されたワラビーの赤ちゃん。

 5月にはキリンの「コウメ」が6度目の出産を控えているほか、ペンギンが抱いている四つの卵も、ふ化が期待され、職員は新たな命の誕生を心待ちにしている。

 例年、連休中は多くの家族連れでにぎわうが、今年は、動物たちの元気な姿を動画で発信。犬やタカのショーのほか、動物の折り紙を紹介し、開園時、持参した子どもたちを無料招待する企画も準備中という。

 荒井園長は「動物たちの時間は、人間社会とは関係なく流れる。開園の日に向けて、できることをやっていきたい」と話している。