学生に緊急奨学金を給付する宇都宮大の石田学長(右)と光陽エンジニアリングの飯村会長=27日午後、宇都宮大

 宇都宮大は27日、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、アルバイト収入などが減少し生活が困窮している学生を対象に臨時奨学金を創設したと発表した。送電線建設などを手掛ける宇都宮市の光陽エンジニアリングからの寄付金1千万円を原資に、学生100人へ10万円ずつ給付する。

 奨学金名は「飯村チャレンジ緊急奨学金」。宇都宮大の石田朋靖(いしだともやす)学長(65)と同社会長で同大経営協議会委員を務める飯村慎一(いいむらしんいち)さん(72)が、学内で記者会見した。

 石田学長は「アルバイトで学費を捻出している学生は多く、家族も収入減などで苦しい状況に置かれている可能性もある。1人も取り残さずに支援したい」と感謝した。飯村会長は「日本の明日を築く学生たちのために、少しでも役に立てればうれしい。共に難局を乗り越えたい」と語った。

 同大が昨年実施したアンケートでは、学生約5千人のうち84%がアルバイトをしていた。飲食店などが多く、指導教員には「営業自粛で仕事がなくなった」「生活が苦しい」などの相談が寄せられているという。

 一方で緊急奨学金とは別に、同社からの寄付金で2017年から毎年募集している「飯村チャレンジ奨学金」の対象者を例年の15人から、今年は20人に拡大する。毎月3万円を計12カ月給付する。