スポーツ施設の入り口に張られた休館の案内=27日午後、大田原市内

 大田原市内初の新型コロナウイルス感染者と確認された80代女性が利用した同市のスポーツ施設は27日までに、感染者発生や栃木県の要請に伴う館内消毒のため、同日から5月6日まで休業することを決めた。

 経営者の男性(63)によると、同施設は利用者に対し、37.5度以上の発熱の有無など体調を確認していた。女性は利用した16、21の両日とも、体調に問題はないとの話だった。県が公表した両日で延べ約360人とする利用者数に関しては、女性の利用時間と同じ時間帯(正午~午後5時)にプール・風呂を利用した会員数は16日57人、21日52人と説明。21日の女性は、風呂のみの利用という。

 ただ県の休業要請後も営業を継続した理由については「会員から休業しないでほしいとの声もあったし、会費を事前にもらっているので判断が難しかった」と明かした。

 その上で「民間なので経営面もある。今は感染者が広がらないことを願うことしかできない」と話す。7日以降の営業については県や市などに相談した上で、判断したいとの考えだ。

 一方で県は、女性の利用日に訪れた利用者延べ約360人のうち、27日午後5時時点で約半数への連絡が完了し、有症状者はいなかったと発表。残る半数にも連絡を続け、症状を確認する。

 女性は当初、施設を利用した16日に倦怠(けんたい)感があったとされたが、調査の結果、翌日の17日だったとみられることが判明。県は発熱も確認された17日が女性の発症日とみている。女性は1人暮らしで、濃厚接触者はいない。現在入院中で、中等症という。