非常事態を宣言した津久井市長

 新型コロナウイルス感染者が26日に大田原市で初確認されるなど那須地区で感染が拡大していることを受け、同市の津久井富雄(つくいとみお)市長と那須町の平山幸宏(ひらやまゆきひろ)町長が27日、相次いで非常事態を宣言した。24日には那須塩原市が宣言しており、同地区で急速に危機感が強まっている。

 大田原市は、感染した市内在住の80代女性が発症後に2日間利用したスポーツ施設の利用者が延べ約360人に上ったことを重視。「クラスター(感染者集団)化の懸念がある」と表明した。

 津久井市長は臨時記者会見で「市民一丸で感染拡大防止に努める」として、高齢者をはじめ市民に5月6日まで不要不急の外出自粛を求めた。せきや発熱などの症状がある場合には、自宅待機と県の電話相談窓口への連絡などの適切な対応を強く要請した。

 同市は対策本部会議を開き、広報車による市民への注意喚起、道の駅那須与一の郷の今月29日~5月6日の完全閉鎖(トイレ、駐車場を含む)、市関連の2直売所の閉鎖なども決めた。

 那須町の宣言期間も5月6日まで。平山町長は臨時記者会見で「隣接する那須塩原、大田原両市で感染者が発生している。拡大がどう進むか大きな岐路だ」と述べた。

 町独自の対応として、町内飲食店などに今月28日からの営業自粛を文書で要請。県の感染拡大防止協力金の対象外となった宿泊・飲食・土産物関連の休業施設に対し、一律10万円の協力金を支給する。道の駅那須高原友愛の森、東山道伊王野を29日から駐車場を含め当面完全閉鎖し、町内14カ所の公衆トイレも28日から利用休止とする。

 非常事態を宣言した県内自治体は、栃木市を含め4市町となった。