思わぬマスクの贈り物に感謝する高田さん

思わぬマスクの贈り物に感謝する高田さん

思わぬマスクの贈り物に感謝する高田さん 思わぬマスクの贈り物に感謝する高田さん

 【栃木】大平町西野田、つるしびな研究家高田(たかだ)スエ子(こ)さん(70)宅に今月、海外から突然荷物が届いた。中にはマスク100枚と、新型コロナウイルス感染防止を願う1枚の手紙。手紙に添えられた写真を見て送り主に気付いた。2年以上前、ロンドンで道案内をしてくれた中国人女性。「一緒にいたのは30分ほど。マスクまで送ってくれるとは」。女性の親切心に触れた高田さんはマスクの手作りを始め、善意の輪を広げている。

 高田さんによると、荷物は5日、自宅に届いた。身に覚えがないため当初は息子の物だと思ったという。

 「お元気ですか」「心から健康と安全を祈っています」などと、日本語と英語でつづられた手紙には「趙」と名前もあった。

 送り主を確信したのは、手紙にカラー印刷された女性と一緒に写った写真。高田さんは「撮ったかどうか覚えていなかった」と話すが、2017年11月にロンドンで撮影したものだった。

 当時、知人とロンドンを訪れて日本文化を紹介するイベントに参加し、つるしびななどを展示していた。

 イベント終了後、買い物に行こうと、デパートへの行き方を宿泊先ホテルの従業員に尋ねていたところ、30代くらいの女性が声を掛けてきた。言葉が分からず英単語でのやりとりだったが、一緒にデパートへ向かってくれた。その場で女性とは別れたが、翌日再びホテルで会った。その際、感謝を述べ名前や住所を交換したという。

 あれから約2年5カ月。女性からの突然の贈り物に、高田さんは「思ってもみなかった」と驚きを隠せない。知人の家族を通して女性に連絡したところ、「届いたので安心しました」と話していたという。

 高田さんは贈られたマスクを知人の看護師らに配った。「マスクを必要としている人が多いことも実感した」。パッチワーク講師でもある高田さんは周囲の人の役に立ちたいと、手作りマスクの作製を始めている。