配信する授業の収録をする教員ら

 【真岡】新型コロナウイルスの感染拡大により休校中の小中学生の家庭学習を支援しようと、市教委は27日から、授業のように教科書に基づき教員が教える様子を撮影した動画を動画投稿サイト「ユーチューブ」で配信する。一部の科目については実際の授業時数として扱うことを目指しており、閲覧できる環境がない家庭にはDVDや授業内容をまとめたプリントを配布するなどの対応を取る。

 授業は市内の小中学校から選抜した教員と市教委の指導主事が担当する。主に、デジタル教科書を電子黒板に表示させる方式で行う。科目は国語、算数・数学、理科、社会、英語の5教科。1こまは通常の授業1時限分を凝縮し15分程度とする。

 小学校3年生の算数の授業の収録では、担当した中村小の岡田真依(おかだまい)教諭(28)が電子黒板に式を書き込むなどし、教科書の内容を分かりやすく説明した。岡田教諭は「子どもの表情が見えないので難しかったが、ポイントを押さえて解説し家での学習につながるよう心掛けた」と話した。

 一方で、教科書の利用は著作権に触れる恐れもあり、ユーチューブでの配信はIDを入力することで閲覧できる限定公開で行う。保護者への一斉メールで動画へのリンクとIDを送信するという。市ケーブルテレビ「いちごチャンネル」でも中学生の授業を放送する予定で、授業方法を検討するなど準備を進めている。

 また各校では、児童生徒が自宅でインターネットに接続したりDVDを閲覧したりできる環境にあるか確認するアンケートを実施している。アンケート結果に応じて、動画を記録したDVDや授業内容をまとめたプリントを配布するなど全ての児童生徒をフォローしていく。

 市教委の石崎慎太郎(いしざきしんたろう)教育次長は「これまでにも配布してきた学習プリントなどと併用し、学習習慣の定着に役立ててもらいたい。今後も教職員が一丸となり児童生徒を支援していく」としている。