医療従事者らへの思いを共有する渡辺会長(左)ら

 【宇都宮】新型コロナウイルスが感染拡大する中、県看護協会(渡辺(わたなべ)カヨ子(こ)会長)が無病息災を願う宇都宮の縁起物「黄ぶな」にちなんだお守りを約600個作製した。23日から県内の感染症指定病院などに届けている。

 黄ぶなには、宇都宮で天然痘が流行した際、田川で黄色のフナが釣れ、食べると病が治ったという伝説がある。医師や看護師がウイルスとの闘いの最前線で働く一方で、当事者や家族が差別や偏見を受けるニュースを受け、声援を送ろうと取り組み始めた。

 お守りはビニール製。黄ぶなを模した折り紙と、黄ぶなの伝説を印字した紙が包まれている。作製には協会職員のほか、黄ぶなグッズなどを製作、販売し宇都宮の魅力発信に取り組む市民グループ「黄ぶな愉快プロジェクト」が協力した。

 渡辺会長(65)は「医療現場で働く人の心労は絶えないだろうが、多くの人が応援しているというメッセージが届いてほしい」。同グループの坂本明(さかもとあきら)代表(66)は「医師や看護師への敬意を黄ぶなに託し、世界的な危機を乗り越えたい」と語った。