記者会見する那須塩原市の渡辺市長

 那須塩原市の渡辺美知太郎(わたなべみちたろう)市長は24日、市内で新型コロナウイルス感染が拡大していることを受け、非常事態を宣言した。同日から5月6日まで、不要不急の外出自粛や宿泊・観光・遊興施設などの営業休止を要請した。県内市町の宣言は、今月18日の栃木市に次いで2例目。市の要請に応じて休業した宿泊施設には一律10万円を支給することも明らかにした。

 市によると、22日までの県内感染確認者52人のうち市内在住者は7人。うち5人は同じ会合で感染が広がっているが、7人とも感染経路は特定されていない。

 渡辺市長は、全国では自治会を通じた感染が確認されているとして「クラスター(感染者集団)対策として、規模や場所にかかわらず、自治会活動は期間中の自粛をお願いする」としたほか、市外からの流入を阻止するため、観光・商業施設やパチンコ店などに営業休止を求めた。

 経済対策として10万円を支給する対象は28日~5月6日に休業した市内のホテル・旅館で、最大約120軒。49施設が加盟する塩原温泉旅館協同組合は今月21日に理事会を開き「要請に協力する」ことを決定している。市県民税の納期限は2カ月程度延長する。渡辺市長は「既存事業の見直しで約3億3千万円の財源を確保した」としている。

 既に登園自粛を求めている市内保育施設については、受け入れ対象を医療従事者や社会機能を維持するために就業継続を求められる家庭に限定する。庁内に県北健康福祉センターなどと連携するプロジェクトチームも発足させた。

 渡辺市長は「日に日に感染が増えており深刻な状況だ。この連休が最初のヤマ場。何とか食い止めたい」と述べた。