ズイフトを活用したサイクリングイベントでファンと交流するブリッツェンの大久保=宇都宮市内

目の前にブレックスの田臥が現れたような体験ができるAR動画=宇都宮市内

ズイフトを活用したサイクリングイベントでファンと交流するブリッツェンの大久保=宇都宮市内 目の前にブレックスの田臥が現れたような体験ができるAR動画=宇都宮市内

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で各種大会が中止・延期となる中、プロチームがデジタル技術を駆使してファンサービスに努めている。自転車ロードレースの宇都宮ブリッツェンは仮想空間でのサイクリングイベント、バスケットボールのBリーグは選手が目の前にいるような拡張現実(AR)動画を配信する企画を開始。外出自粛要請などでストレスがたまりやすい日々が続くだけに、関係者は「少しでも楽しんでほしい」と願っている。

 宇都宮ブリッツェンは17日夜、オンラインサイクリングアプリ「Zwift(ズイフト)」を活用したグループライドイベントを開催した。

 ズイフトは専用のローラー台を使った室内トレーニングサービス。パワーや心拍数、速度などのデータをオンラインでリアルタイムに反映し、画面上で自身の仮想ライダーが疾走する。実際のコースを走っている感覚を得られるとともに世界中の人々と一緒にトレーニングできるのも特徴だ。

 17日は国内外の約550人がオンライン上に集まり、ブリッツェンからは西村大輝(にしむらひろき)、大久保陣(おおくぼじん)、小坂光(こさかひかる)の3選手が参加。スマートフォンと連動したチャット機能も活用しながら約1時間にわたって交流を楽しんだ。大久保は「楽しみながら負荷を掛けられる。新型コロナの影響で、積極的に参加してくれる人が増えた」と気持ち良さそうに汗をぬぐった。

 アプリを提供されているブリッツェン運営会社「サイクルスポーツマネージメント」の広瀬佳正(ひろせよしまさ)取締役は「苦しい状況の中でも、いろいろな形でエンターテインメントを提供できたら」と意義を強調した。

 Bリーグがスタートさせた企画は「選手があなたの家庭を訪問します!」。ソフトバンクが提供するスマートフォン向けアプリ「AR SQUARE」を活用し、宇都宮ブレックスの田臥勇太(たぶせゆうた)や新潟の五十嵐圭(いがらしけい)、SR渋谷のベンドラメ礼生(れお)らのポーズやプレー映像を配信している。

 利用者は実際の風景に好きな映像を重ねることで、まるで目の前に選手がいるかのような風景をつくり出せる。一緒に写真撮影もできるほか、ドリブルなどをスロー再生で見ることも可能だ。

 リーグは新型コロナウイルスの影響を受けてシーズン終盤で中止。ブレックスの担当者は「中高生には選手の動きをまねして、スキルアップに生かしてもらいたい」とPRしていた。