日光市山内の日光二荒山神社は23日、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、25日に行う予定の日光連山の山開き神事「開山祭」を延期すると発表した。開山祭の延期に伴い、男体山への立ち入りも延期される。

 奥日光の同神社中宮祠で営まれる開山祭は、登山シーズンの幕開けとなる恒例行事。同神社によると、延期は過去に例がないとみられるという。

 当初は参列者を制限するなど規模を縮小して実施する予定だった。しかし、政府の緊急事態宣言の全国拡大に加え、日本山岳・スポーツクライミング協会などが登山やロッククライミングの自粛を求める声明を出した事を受け、決断した。

 同神社は「連休で多くの人が集まる可能性が高い事に加え、遭難事故があった場合に医療機関に影響が出るリスクなどを考慮して判断した」とした。実施時期については未定としている。

 奥日光で観光ガイドをしている市山岳連盟元理事長の玄梅正明(げんばいまさあき)さん(78)は「毎年参加しているので延期は残念だが、例年多くの人が来るのでやむを得ない」とした上で、「今後、暖かくなれば山の花も見頃を迎える。今の状況がいつまで続くか分からないが、楽しみが先に伸びたと前向きに考えたい」と話した。