新型コロナウイルスの感染拡大に対応するため、宇都宮市は関係機関と協力して、車に乗ったまま検体を採取できるドライブスルー方式のPCR検査を近く始める方針を固めたことが23日、分かった。現在、検体採取に当たっている帰国者・接触者外来の負担軽減を図るとともに、感染者との接触リスクも下げるという。5月中にも開始するとみられる。

 ドライブスルー方式のPCR検査は全国的に導入例があるが、県内では初めてとなる。

 佐藤栄一(さとうえいいち)市長は23日、下野新聞社の取材に対し「市として市医師会、県看護協会の協力をいただき、ドライブスルー検査を実施する方向で協議を進めている」と述べた。

 同市竹林町の市保健所付近に検査場所を確保するとみられ、1日12人分の検査に対応できるようにする方向。車に乗ったままで済ませることから、他の検査対象者がいる場合でも、感染リスクを減らせるという。

 検査対象者が後を絶たない中、検体を採取する帰国者・接触者外来は、感染防止のための負担が大きいとされる。負担軽減に向け、ドライブスルー方式の導入で受け皿を設ける。

 また、佐藤市長は「陽性判明までに感染者が一般の医療機関を訪れることによって、院内感染リスクは高まる。そうしたリスクの抑制を図る」とも語った。

 一方、宇都宮市内では2月以降366件(4月15日現在)のPCR検査を行い、12人の陽性が判明している。新型コロナに対応する市衛生環境試験所の「リアルタイムPCR検査機器」は1台。もう1台を購入し、5月中に追加配備される予定だ。

 ドライブスルー方式のPCR検査については、19日に県庁で開かれた臨時の市町村長会議でも、議論のテーマに上がった。