菅間記念病院に夜食用のパンを差し入れたパン・アキモトの秋元専務(右端)

 パンの缶詰で知られる栃木県那須塩原市東小屋の「パン・アキモト」が新型コロナウイルス感染拡大で激務が続く医療機関を励まそうと、那須地区の基幹病院で夜勤に従事する医療スタッフらへのパンの差し入れを始めた。大黒町の菅間記念病院など3病院に週2回ずつ、その日に焼いたパン50~150個を無償で届ける。秋元信彦(あきもとのぶひこ)専務(40)は「パンを食べる間だけでもゆとりを持ってもらえたら」と話している。

 パン・アキモトは創業70年を超える老舗。新型コロナの影響でレストランやホテルなどからの注文が減るり売り上げは減少しているが「パン屋として地元に何かしたい。医療現場の力になりたい」(秋元専務)と差し入れを思い立った。

 パンは全て「当日焼き」で、コッペパンやシュガートーストなどの調理パンや菓子パンを日替わりで届ける。当面5月中旬までは継続する考え。

 今月22日夕には、菅間記念病院に約50個を届けた。同病院は県の協力医療機関として新型コロナ感染者の受け入れ態勢を整えたばかり。「関わるスタッフ全員で感染防護の訓練を徹底している」という阿久津恵美(あくつえみ)看護部長(55)は「アキモトのパンは子どもの頃からファン。新型コロナに相対する不安はあるが、パンから力をもらって職責を果たしたい。勇気づけられます」と感謝していた。