難しそうなハンドドリップのコーヒーも、ちょっとしたコツでおいしく味わえる=小山市

炭酸対応の水筒やペットボトルを用意すれば、自宅でビアバー気分が楽しめる=下野市

見た目もおしゃれで気分が上がるプロのカレー。自ら腕を振るう際の参考にしたい

難しそうなハンドドリップのコーヒーも、ちょっとしたコツでおいしく味わえる=小山市 炭酸対応の水筒やペットボトルを用意すれば、自宅でビアバー気分が楽しめる=下野市 見た目もおしゃれで気分が上がるプロのカレー。自ら腕を振るう際の参考にしたい

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で不要不急の外出を自粛するよう呼び掛けられる中、会員制交流サイト(SNS)では「#おうち時間」と称して、自宅での時間を楽しむ投稿が増えている。間もなく始まるゴールデンウイークに向けて、こだわりの豆で入れるドリップコーヒーやクラフトビールのテークアウト、スパイスを利かせたカレーなどをそろえて“大人のおうち時間”を満喫するのはいかがだろうか。

■コーヒー

 目覚めの一杯や午後の気分転換に、コーヒーが欠かせない人も多いだろう。県内にはここ数年で、自慢のコーヒー豆をそろえた自家焙煎(ばいせん)店が増えてきた。

 豆の個性が際立つ「スペシャルティコーヒー」を扱う小山市中央町2丁目の「Cafe FUJINUMA」では、フルーティーな浅いりの豆を中心に10種類程度が並ぶ。藤沼英介(ふじぬまえいすけ)社長(31)によると、外出自粛が呼び掛けられるようになった3月頃から店頭やオンラインショップでコーヒー豆の販売量が増えているという。

 コーヒー豆を購入するのが初めての人にぴったりなのが、粉が入った専用のドリップバッグ。カップにセットしてお湯を注げば本格的なコーヒーが気軽に味わえる。

 「酸味が苦手」と浅いりを敬遠する人もいるが、フルーツだと思うと酸味も味わいやすい。この機会にハンドドリップに挑戦してみよう。手順は(1)浅いりの豆を粗めにひく(2)コーヒーサーバーなどにお湯を注いで温める(3)円すい型ドリッパーの場合、92度の熱湯を60グラムずつ40秒に1回注ぐ(4)4回に分けて計240グラムの熱湯を注ぐ-などの方法で入れるのがお勧めだ。

 藤沼さんは「同じ種類の豆でも浅いり、中いり、深いりと焙煎の違いで味わいが変化する。いつもと違う焙煎の豆にもぜひ挑戦してほしい」と話した。

■クラフトビール

 ストレスがたまりやすいこんな時だからこそ、おいしいビールで1日を締めくくりたい。いつもと趣向を変えて、県内で醸造しているクラフトビールを「お持ち帰り」するのはいかがだろうか。

 下野市笹原の「うしとらブルワリー」では、定番商品を持たず個性的なビールを毎月約8千リットルほど醸造している。普段は都内の直営店のほか全国のビアバーに卸しているが、多くの飲食店が営業を自粛しており出荷できない状態になってしまった。

 そこで今月から、土日祝日限定でビールのテークアウト販売を実施。炭酸飲料対応のペットボトルや専用の水筒「グラウラー」などを持ち込めば、100ミリリットル150円で量り売りしてもらえる。

 ホップをふんだんに使って苦みや香りを引き出したインディアンペールエール(IPA)や乳酸菌で発酵させ酸味を加えたサワービールなど個性豊かなラインアップがそろう。寺崎晶王(てらさきあきお)社長(45)は「大手のものと味や香りがまったく違うのがクラフトビールの魅力。ひと味違うビールを楽しんでほしい」と話す。

 また宇都宮市池上町のビアバー「BLUE MAGIC」ではビールの量り売りのほか、オリジナルグラウラー(1.9リットル1万1千円)の販売を始めた。

 苦みのあるIPAにはがっつりと肉料理、酸味の効いたサワービールはさっぱりしたピクルスなどが合う。ビールの飲み比べをしながら、お気に入りのおつまみを見つけるのも楽しい。

■カレー

 クミン、カルダモン、コリアンダーなどさまざまなスパイスを組み合わせて作るカレーは、メディアでもたびたび特集が組まれ年々注目が高まっている。

 宇都宮市屋板町のカレー専門店「HARRY CURRY」では、13種類のスパイスと野菜をじっくり煮込んだ中辛の「ハリー」と、バターをふんだんに使って子どもでも食べられる甘さにした「リリー」の2種類のカレーを用意している。

 甘口のリリーに、ニンジンラペやマッシュポテトなど4種類の野菜のお総菜を添えた「リリーベジタブル」(950円)が人気。マネジャーの大林亜矢(おおばやしあや)さんは「野菜は味付けも変えているので、野菜の苦手なお子さんや男性にも好評です」と太鼓判を押す。

 辛みソースを加えると辛さとうまみが増し、見た目も一層華やかに。薄切りにした豚バラ肉に特製ソースと揚げ玉を合わせた「ミート」もぜひ試したい。

 ここ数週間はテークアウトでの販売が大半を占めるように。電話で事前に注文すれば、少ない待ち時間で受け取れるのでお勧めしている。大林さんは「組み合わせ次第でいろいろな味が楽しめる。味の変化も楽しんでほしい」と話した。

 スパイスやカレー粉はスーパーやネット通販で気軽に購入できる。プロの味を「覚えた」後は、自ら腕を振るってオリジナルレシピを研究するのもいいだろう。