オンライン授業の動画を撮影をする佐野日大高教諭

 新型コロナウイルス感染拡大防止のため自宅待機中の生徒たちの不安を少しでもなくそうと、栃木県佐野市の佐野日大高はこのほど、オンラインによる面談や授業の配信を始めた。将来的には時間割通りの授業を、オンラインで受けられるシステムの構築も目指す。担当教諭は「学習面だけでなく、心のケアも強化していく」と話している。

 同校は普段からタブレット端末を使った学習に力を入れており、生徒は一人1台ずつ利用可能。オンライン授業はこの環境を生かし、実現したという。

 システムの準備を進めてきた担当教諭は「教科書の利用は著作権に触れる恐れもあるので苦労したが、今回は出版社の協力もあり可能となった。生徒にはSNS(会員制交流サイト)などに授業の動画をアップしないよう指導するなど、情報教育にも力を入れている」と話した。

 オンライン授業は特別進学コースが13日、他の二つのコースが20日に始めた。授業に先立ち渡辺明男(わたなべあきお)校長は外出自粛が続く現状を念頭に、「自分や大切な人のことをよく考え、一人一人自覚ある行動をとってほしい」と呼び掛けた。

 生徒らはタブレットを通して担任に健康状態や学習状況の報告、相談をしたり、コースごとに各教科の授業動画を閲覧したりして休校中の学習に役立てているという。最終的にはクラスごとに従来の授業をオンラインで受けられるよう準備を進める方針。

 同校は来月6日まで臨時休校を予定している。渡辺校長は「(学校再開後も)部活動で授業が受けられない生徒の学習に活用するなど、さまざまな分野でオンラインをうまく使っていきたい」と話している。