「今後も油断せず、手洗いなど予防の徹底を」と呼び掛ける増田教授=21日午後、壬生町北小林、獨協医大

 新型コロナウイルス感染者の県内初確認から、22日で2カ月となる。獨協医大の増田道明(ますだみちあき)教授(61)=ウイルス学、微生物学=は「関東の他都県と比べて、本県の感染者は少ない。行動を自制している県民の努力の現れではないか」と分析した。一方で「症状がなく検査をしていない、隠れた感染者がいる可能性も否定できない。少し油断すると感染拡大もありえる」とし、外出自粛、三つの密(密閉、密集、密接)を避けるなど適切な行動の継続を呼び掛けた。

 県内の感染者は、感染経路不明のケースが約3割に上る。増田教授は「東京と比べると比率は低いが、無視できるほど少ない訳ではない」と警戒を強める。感染経路不明の患者増は、感染者の爆発的増加の予兆の一つと捉えられており、「注意深く状況を見守る必要がある」という。

 感染拡大によって不安視されるのが、医療崩壊。新型コロナ関係以外の患者もいる中で、感染者の診療を担当できる医師や看護師の数には限りがあり、「県内の医療体制に余裕があるわけではない」と指摘する。

 一般的に37・5度以上の高熱が4日間続く、せきが続く、強い倦怠(けんたい)感がある、味覚や嗅覚の異常があるという症状に二つ以上当てはまる場合や身近な人が感染した時は、保健所やかかりつけ医への電話での相談を勧める。「軽い症状で病院に駆け込んだり、安心を得るために軽い気持ちで検査を受けようとしたりするのは控えてほしい」

 今後の感染状況については「しばらく増加傾向が続くだろう」と予測。飛沫(ひまつ)感染、接触感染するといったウイルスの性質を理解した上で、行動を考えることが大切とした。「散歩やサイクリング、農作業などは、3密に該当しない形なら構わない」という。引き続き、感染予防としてマスク着用、手洗いの徹底を呼び掛けている。