県内の新型コロナウイルスの感染者数

県内で確認された新型コロナウイルスの週別感染者数

県内の新型コロナウイルスの感染者数 県内で確認された新型コロナウイルスの週別感染者数

 新型コロナウイルスの感染者が栃木県内で初めて確認されてから、22日で2カ月となる。県内の感染者数は21日現在で計51人。4月に入ってからは計37人と増加傾向にあり、感染経路が不明な人は全体の約3割を占めている。地域別では4月上旬まで県南や宇都宮市が多かったが、最近は那須塩原市も目立つようになった。県は検査・医療提供体制の整備などを進めており、感染拡大を食い止められるか正念場が続く。

 初確認から1カ月後の3月22日時点で、県内の感染者数は計4人。さらにこの1カ月で47人の感染が新たに確認された。これまでに11人が退院したが、4人が重症化している。検査件数は累計1553件で、陽性の割合は約3%という。

 4月21日までの感染者は男性が32人、女性が19人。年代は10~70代と幅広く、最も多いのは60代の11人で、40代と30代が各10人、50代が8人と続く。

 県が感染者の居住市町の公表を始めた4月2日以降、特に栃木、宇都宮、那須塩原の各市で断続的に感染者が判明している。一方、県東健康福祉センター管内は1人、県西健康福祉センター管内は3人と、地域ごとに差がある。

 隣県では21日時点で茨城が146人、群馬が131人。両県とも医療機関や福祉施設でクラスター(感染者集団)が発生し、感染者が急速に増えた。本県は現在のところ、集団感染がなく、感染者数も両県に比べて大幅に少ない。県は「県民や事業所の心掛けにより、集団発生が起きていないため」とみている。

 感染経路は海外渡航者のほか、首都圏と往来があったケースが目立つ。家族や同僚への感染も多い。ただ1カ月前に0人だった感染経路が不明な人は3月末から徐々に増え始め、現在は調査中も含め計17人に上っている。

 それでも県は感染者の爆発的な増加は抑えられているとみており、検査が受けやすく、症状に合った適切な医療が提供できる体制づくりを進めている。海老名英治(えびなえいじ)県保健福祉部長は「終息に向かうかは今が正念場。外出自粛などをやり遂げ、感染者数を増やさないことが重要」と呼び掛けている。