新型コロナウイルス感染症専用の救急車

救急隊に配備した感染症患者を隔離搬送するバッグ

新型コロナウイルス感染症対策を施した専用の救急車

新型コロナウイルス感染症専用の救急車 救急隊に配備した感染症患者を隔離搬送するバッグ 新型コロナウイルス感染症対策を施した専用の救急車

 【栃木】新型コロナウイルス感染症対策として市消防本部は、患者室をビニール製カバーで覆った専用救急車の運用を始めている。市消防署に待機させ、感染の疑いのある人などを搬送する際に出動する。19日には感染症患者を隔離搬送するバッグも導入した。救急隊員らが感染すれば業務に影響が出る恐れもあり、感染拡大防止のため体制を整えた。

 予備救急車を専用救急車として活用し、以前から保管していた感染症対策用のビニール製カバーを取り付けた。「いつ(市内などで)感染者が出てもおかしくない」と2月上旬に準備し、初めて感染症専用の救急車として運用を開始した。

 今月20日までに、感染の疑いのあるケースなどで3件の出動があったという。

 感染症患者を隔離搬送するバッグは、救急隊7隊全てに配備した。既に感染者を想定した搬送や、その後の救急車内の消毒など一連の訓練も実施したという。

 市消防本部は119番があった際、発熱の状況などを尋ねている。感染の疑いがあったり感染者だったりした場合、救急隊員は防護服を着用して専用救急車で出動する形となる。

 市消防署の上岡健司(かみおかけんじ)署長は「隊員が感染すれば、職場全体に広がる恐れがある」と懸念。「市民に影響を与えないよう、任務を果たせなくなるような事態は絶対に避けなければならない」と強調した。市消防本部は、119番時の新型コロナウイルス関連の聞き取りなどへの理解と協力を市民に呼び掛けている。