食材を詰めたかごの例。食材は同じ内容を2つそろえ片方が使い終わったらもう一方を使う

食材を詰めたかごの例。カレールーや缶詰などよく使う食材をストックし効率よく使おう

今すぐできる!防災備蓄

堀中里香さん

食材を詰めたかごの例。食材は同じ内容を2つそろえ片方が使い終わったらもう一方を使う 食材を詰めたかごの例。カレールーや缶詰などよく使う食材をストックし効率よく使おう 今すぐできる!防災備蓄 堀中里香さん

 新型コロナウイルスの感染拡大対策による国の緊急事態宣言を受けて外出を控える動きがある一方で、食料や日用品の買い占めが問題となっている。本県でもトイレットペーパーなどが品薄になったことが記憶に新しい。防災士で防災備蓄収納マスタープランナーの資格を持つ整理収納の専門家、堀中里香(ほりなかりか)さん(宇都宮市)は、普段よく使う食材を多めに備えて消費した分を買い足す「ローリングストック」の実践を呼び掛けている。

 備蓄と買い占めの違いについて、堀中さんは「災害や感染症拡大に備えて日頃から蓄えておくのが『備蓄』で、有事になってから後先考えずに買い集めるのが買い占め」と説明する。そもそも、食材などをやみくもに買うと余分な買い物が増えて収納場所がなくなり邪魔になってしまう。そのため、かえって備蓄する習慣が身に付かないという。

 現在は不要不急の外出を控えなくてはいけない一方で、スーパーやコンビニはほぼ通常営業しており食材が枯渇するわけではない。特に生鮮食品は傷みが早いため、自宅にある食材を把握し使った分だけ買い足すことが重要だ。

 堀中さんが取り組むローリングストックの方法は(1)同じサイズのケースを二つ用意する(2)カレールーや缶詰めなど普段よく使う食材を同じ数だけそれぞれのケースに分けて入れる(3)どちらか一方のケースに入った食材から順番に使い、中身がなくなったらもう一つのケースを使い始める(4)空になった中身を買い足す。

 防災食はお湯を入れたり温めたりするだけで完成するので、実は普段使いしやすい食品。特に子どもはおいしいものや食べ慣れたものしか食べないので、味見も兼ねて体調を崩した時や疲れがたまった時にぜひ活用しよう。食材を真空状態にしてゆでる「パッククッキング」を覚えればコメを炊くこともできるため、高価なアルファ米を大量に用意しなくても済む。

 災害時は乳幼児や高齢者用のおむつ、食材、アレルギーのある人向けの食品や物資は届きにくいので、余分に用意しておく。トイレットペーパーの芯に使い始めた日付を書いておけば一巻きをどのくらいで使い切ったか把握でき、購入するタイミングの参考になる。

 堀中さんは「備蓄しなくてはいけないものは人それぞれ。自分や家族が必要なものを少し多めに備えていれば、いざという時に生きてくる」と話している。