非常事態宣言が発令される中、出勤人数を制限して運営に当たる栃木GBのスタッフ=小山ベースボールビレッジ

 新型コロナウイルスの感染増加に対応する「緊急事態宣言」の対象地域が本県を含む全国47都道府県に拡大され、県内スポーツ界にも波紋が広がった。リーグ開幕が見通せず「不安が大きくなった」と話すプロ選手。高校野球関係者は「準備期間が短くなる」と夏の県大会への影響を心配。事態の早期収束が見通せない中で、関係者らは頭を悩ませている。

 5月中旬以降の開幕を目指す野球独立リーグ・ルートインBCリーグの栃木ゴールデンブレーブス(GB)。リーグは17日、加盟全12チームに5月6日までの活動休止を通達。栃木GBの練習拠点とする小山市梁の小山ベースボールビレッジに選手らの姿はなかった。

 球団は以前から、選手に不要不急の外出を控えるよう指示している。青木玲磨(あおきれいま)主将は「独立リーガーにとって一年一年が大切。不安はかなり大きくなった」とやりきれない思いを吐露した。

 サッカーJ2栃木SCは22日まで練習を自粛中。クラブハウスの利用禁止や行動歴の報告など感染予防策も徹底しており、橋本大輔(はしもとだいすけ)社長は「今までのマネジメントを引き続き徹底していく」と冷静に受け止める。今後、練習拠点とする宇都宮市河内総合運動公園陸上競技場などの利用を制限される可能性もあるが、「自治体の意向に沿っていく」と話した。

 自転車ロードレースのJプロツアーも17日、5月の開幕レースの延期が決定。宇都宮ブリッツェンは5月6日まで全体トレーニングを禁止し、個別トレーニングも県外に出ないよう各選手に通達。那須ブラーゼンも落車などのけがで医療機関に負担を掛けないように、強度の高い自己トレーニングの自粛を伝えた。

 高校スポーツの統括団体への影響も大きい。

 既に5月末まで主催事業の中止を決定している県高体連。県教委は17日、各県立学校の休業期間を5月6日までに延長した。部活動の休止期間も同日まで延長される見通しで、渡辺伸夫(わたなべのぶお)理事長は「県教委の方針に準じて対応する」と説明。開催が危ぶまれる全国高校総体(インターハイ)への影響については「一定程度はあると思う。今は(月内の)全国高体連の判断を注視したい」と述べた。

 県高野連の藤田光明(ふじたみつあき)理事長は「丸々2カ月練習できていないチームもある。準備期間は短くなる」と夏の県大会へのさらなる影響を憂慮する。その上で「事態がいい方向に変わることを信じて、その時々でベストを尽くすしかない」と対応の難しさを明かした。