1~3年生677人が参加した昨年の85キロ強歩

 【大田原】新型コロナウイルスの感染拡大を受け、大田原高は17日までに、5月14、15の両日に予定していた「85キロ強歩」の延期を決めた。現時点では10月1、2日を予定している。一昼夜かけて那須野ケ原を歩く地域総ぐるみの伝統行事で、雨天による順延以外の延期は初めて。3年連続完歩を目指す3年生は「最後の年も歩きたい」と新型コロナの早期終息を願い、支援する関係者は変わらぬサポートを約束した。

 85キロ強歩は1986年度に始まり、昨年までに33回行われた。校訓「質素堅実」にふさわしい精神力の育成が目的。約26時間かけて大田原、那須塩原、矢板の3市を通るコースを歩く。

 3~4キロごとに休憩場が設けられ、保護者やOB、住民らが昼夜問わず沿道で見守る。2017年は、同校の生徒と教員計8人が犠牲になった那須雪崩事故の直後だったため中止になったが、18年に再開した。

 同校によると、今月22日まで臨時休校としていることや、支援に当たる保護者らが事前準備のために集まらなければならないことを考慮し、延期を判断した。

 10月の実施について、担当者は「3年生の受験が近いことや、5月より日没が早いことが懸念材料。感染症の先行きも不透明なので、臨機応変に判断する必要がある」と話している。

 生徒会長の3年古市匠(ふるいちたくみ)さん(17)は「正直残念だが、今は感染防止に向けてできることに専念したい。3年連続で完歩することが目標なので、できれば最後の年も実施してほしい」。毎年休憩所となっている矢板市沢の同市農村環境改善センターの職員は「生徒たちの頑張る姿にいつも元気をもらっている。10月の実施となっても例年通りサポートしたい」と話した。