市社会福祉協議会の窓口

 【栃木】昨年10月の台風19号で甚大な被害を受けた市に開設された市災害ボランティアセンターが4月末で閉所することが17日、分かった。ボランティアを受け入れ、被災住宅の泥の撤去などに派遣してきたが、新たな派遣依頼がほぼなくなったためという。10日現在、ボランティアの受付人数は延べ7158人。中心となってセンターを運営してきた市社会福祉協議会は「多くのボランティアのおかげで迅速な活動につながった」としている。

 市社協によると、センターは台風19号が本県を直撃して2日後の昨年10月14日、市民会館に開設。12月9日以降は市社協のある市栃木保健福祉センターに移転して主に週末を活動日に設定して運営してきた。

 ボランティアは市内外から訪れ、東京都や埼玉、群馬県などの県外からは2431人、県内の市外からは2785人を数えた。当初は被災状況があまり伝わらず集まらなかったが、報道されるにつれ増えていったという。

 ボランティアの依頼件数は762件。被災住宅内の片付けや泥、ごみの撤去などが目立ち、1日に依頼が101件に上った日もあったという。12月27日以降、4月7日現在で新たな依頼は1件となったことなどを踏まえ、閉所を決めた。

 市社協事務局長の赤羽根則男(あかばねのりお)市災害ボランティアセンター長は「(2015年の)関東・東北豪雨の経験も生き、スムーズに活動できた」と振り返り、多くのボランティアの参加に感謝を述べた。センターの閉所後は、市社協が対応するという。

 県などによると、台風19号を受け県内10市町に開設された災害ボランティアセンターは17日現在、栃木と佐野市で開設されているが、佐野市は新型コロナウイルスの感染拡大防止のため活動を休止している。