正面玄関での検温を徹底するため、北玄関に通行禁止の張り紙を掲示する上都賀総合病院の担当者

 新型コロナウイルス感染症の院内感染を防ぐため、栃木県鹿沼市下田町1丁目の上都賀総合病院(十川康弘(とがわやすひろ)病院長)は20日から、正面玄関でのみ来院者を受け入れ、全員の検温を徹底する。これに伴い計2カ所ある出入り口のうち北玄関を当面の間、通行禁止とする。

 同病院によると、来院者に37・5度以上の発熱が認められた場合は、近くに新設した臨時待合室や車内で待機してもらう。陽性者との接触の有無や症状などの問診は電話で行い、「一般患者や医師らとの接触を極力防ぐ」という。

 同病院はこれまでも感染が疑われる患者の受け付けを一般患者とは別の動線に設けるなどし、対策に取り組んできた。一方で全国の中核病院で院内感染が相次ぎ、県内でも感染拡大が続く中で「さらなる強化が必要」と判断した。

 さらに毎朝の玄関の解錠時間は午前7時から同7時45分に遅らせる。同9時の診療開始時刻の2時間前から院内で30~40人が順番待ちする日もあるといい、「滞在時間を短縮し、感染リスクを下げるため」と理由を説明する。

 15日には宇都宮市内の病院で医療従事者の感染が明らかになり、医療現場で危機感が高まる。十川病院長(64)は「院内感染が起きれば一般外来は停止せざるを得ない。地域に根ざした医療を守るため、万全を期したい」と力を込めた。