東武鬼怒川温泉駅前の広場。感染拡大の影響で観光客が激減している=2日

 栃木県日光市の鬼怒川・川治温泉旅館協同組合に加盟する28宿泊施設の3月の宿泊者数は計6万787人となり、前年同月より46.4%減少したことが16日、同組合のまとめで分かった。新型コロナウイルス感染拡大の影響で今月はさらに厳しさを増し、9割減少する見通し。7日に7都府県で発令された政府の緊急事態宣言を受け、観光客は激減しており、本県を代表する温泉街がかつてない苦境に立たされている。

 鬼怒川、川治温泉は東京、埼玉、千葉など首都圏からの観光客が多く、3月の後半3連休などはにぎわいをみせていた。しかし、同下旬に東京都などで外出自粛要請が出された影響などから、前年同月には11万人を超えていた宿泊者数が半減した。

 4月に入り、状況は深刻化している。同組合の宿泊施設のうち8割を超える24施設が、休業を余儀なくされている。休業期間は1~25日間とさまざまだが、2週間以上休業する宿が半数以上を占める。

 緊急事態宣言発令が全都道府県に拡大される見通しとなる中、同組合の庄田哲康(しょうだてつやす)理事長は「宿泊客の減少だけでなく、従業員の健康、安全を守るためにも休業に踏み切っている。大変な状況だが、オールとちぎで協力し感染拡大を防止していかなければならない」と強調した。