感染した学校関係者の校内での動線などを調査した県県東健康福祉センターの職員ら=16日午後0時35分、益子町塙

 益子町の小学校に勤務する外国語指導助手(ALT)の40代女性が新型コロナウイルスに感染したことを受け、益子町は16日、町役場で記者会見を開いた。栃木県内で初めての学校勤務者の感染確認となり、大塚朋之(おおつかともゆき)町長は「どこかに隙があった」と重い表情を浮かべた。「怖くて外に出られない」「しっかりとした説明を」-。保護者からは不安の声が漏れる。

 町は記者会見で、女性が10日、益子西小で授業をしたと明らかにした。授業の様子について町教委の岡良一郎(おかりょういちろう)教育長は「教室の窓を開けて換気し、児童同士の距離を取っていた」と説明。大塚町長も「児童が濃厚接触者となる可能性は薄いと考えている」と強調した。

 ただ女性は8日から鼻水症状や発熱などがある中で、13日まで勤務していた。大塚町長は「脇が甘いところがあると言わざるを得ない」と述べた。

 町は小学校を閉鎖し、児童には当面の間、自宅待機を要請した。大塚町長は「希望的観測をしないことが非常に大切。厳しめに事態を見て、学校や子どもたちの安全を確保したい」と気を引き締めた。

 「自分の子どもが女性と接触した可能性があるのか、まったく情報がないので不安」。益子小に子ども2人が通学している町内の主婦(44)は困惑する。

 10日の授業を受けた益子西小児童の40代の母親は「ずっと休校だったらよかった。親としてはわずか数日が悪夢」と声を落とす。16日午後に担任から濃厚接触者でないと連絡があったが、「受けられるならPCR検査を受けさせたい。陰性なら安心できる」。

 同校の次期PTA会長に予定されている三村陽一(みむらよういち)さん(41)は「(女性は)体調不良で出勤しているが、何らかの対応ができなかったのか。学校から経緯を聞きたい」と求めた。