小学校に勤務する女性の新型コロナウイルス感染を受け記者会見する大塚町長(左)と岡教育長=16日午前、益子町役場

 益子町の大塚朋之(おおつかともゆき)町長と町教委の岡良一郎(おかりょういちろう)教育長は16日、町役場で記者会見を開き、宇都宮市が新型コロナウイルスの感染者として15日夜に発表した小学校勤務の40代女性=宇都宮市在住=は、町内の4小学校で英語の授業を担当する外国語指導助手(ALT)であることを明らかにした。

 町は16日、田野、益子、益子西、七井の各校を閉鎖して当面立ち入り禁止にするとともに、校舎内などの消毒を近く実施する。現時点で体調不良を訴える児童や教職員はいないという。県健康増進課によると、県内で教職員の感染が確認されたのは初めて。

 岡教育長によると、女性は1日に日帰りで埼玉県内の友人宅を車で訪ね、食事を共にした。友人は発熱していたという。女性は8日に鼻水症状、9日に最高37・6度の発熱があったが、マスクを着用し8日に田野小、9日は七井小で勤務。両校で授業はなかった。

 女性は同日夕に宇都宮市内の医療機関を受診し風邪薬と解熱剤を処方された。10日もマスクを着用し、益子西小で5、6年生計4クラス分約100人の授業を実施。このうち1クラスの一部のみ、プリントを配布しながら数分の机間巡視をしたという。

 女性は13日に益子小で勤務したが、再休校中のため授業はなかった。同日夕に同じ医療機関を再受診し、抗インフルエンザ薬を処方され自宅療養。14日に初めて町教委側へ「体調が悪い」などと身体の異常を申告し、15日の検査で陽性と判明したという。

 大塚町長は「(女性の)風邪の症状等について経過を見る限り、対応に隙があったと言わざるを得ない。学校での安全対策を徹底していきたい」と述べた。

 岡教育長は「『疑いがある』ということが町教委に入り次第、児童と教職員の健康管理に向けてしっかり対応していきたい」と語った。