乗客が少なく空席が多い「鬼怒川ライン下り」の船=16日午前、日光市鬼怒川温泉大原

 栃木県日光市の鬼怒川温泉郷で16日、今季の「鬼怒川ライン下り」の営業が始まった。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、当初は20日から臨時休業を予定していたが、国の緊急事態宣言発令の拡大方針を受け、休業を早める方向で検討している。

 ライン下りは温泉街の乗船場から下流の大瀞(おおとろ)港まで約6キロを船で約40分かけて下りながら、四季折々の渓谷の眺めを楽しめる。

 例年は初日から大勢の観光客でにぎわうが、ことしは同宣言や県内での外出自粛要請を受け、乗船客の姿はまばらだった。

 運航する鬼怒高原開発によると、今季は航路の確認を兼ねて、16日の営業開始を決めたという。感染防止のため、施設各所にアルコール消毒液を配備。乗船時の人数を減らし、間隔を空けて座ってもらうほか、船頭らのマスク着用などの対策を取った。

 同社の下山一明(しもやまかずあき)営業課長(53)は「運航期間は感染対策を十分に取る。再開時期は状況をみて判断していきたい」と話した。