県内一の伝統を誇り、今年も8月に開催予定だった第106回足利花火大会が、新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止の方向で検討されていることが15日、関係者への取材で分かった。足利市や足利商工会議所などでつくる実行委員会が、近く中止を発表する見通し。

 毎年8月の第1土曜日に開催しているが、今年は東京五輪・パラリンピックを考慮し、同月22日に開催する予定としていた。1903年に始まり、第2次世界大戦の影響による1938~48年と、交通規制の問題から65年に中止となった以外は、夏の風物詩として続けられてきた。昨年は過去最多の観覧者数54万5千人でにぎわった。

 同大会は打ち上げ花火のスポンサーや運営資金の大半を企業や市民の寄付でまかなっている。実行委関係者によると、新型コロナウイルス感染拡大がいつまで続くか見通せない上、経済活動も大きな影響が出ていることなどから「中止もやむを得ない」との声が出ているという。