「栃ナビ!」のホームページに設けられる特設サイト「ぐるぐるエール!プロジェクト」のトップ画面

 新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、苦境にある県内の飲食店に向け、県内メディアが支援に動き始めた。来店客減や営業自粛などから、テークアウトに対応する店の情報をまとめた専用コーナーを設けたほか、ウェブサイトでテークアウトメニューを購入できる新サービスも始まる。

 地域情報サイト「栃ナビ!」を運営するヤマゼンコミュニケイションズ(宇都宮市)は8日から、栃ナビのホームページ(HP)にテークアウト対応飲食店の情報を掲載するコーナーを設けた。店側が写真や文章を無料で投稿でき、14日夕現在、県内各地の140店以上が掲載されている。

 県や市町の情報サイトにつながるコーナーも設けた。同社はこうした複数のコーナーをまとめ、飲食店や県民を支援する「ぐるぐるエール!プロジェクト」を15日、HP上に立ち上げる。山本堅嗣宣(やまもとみつのぶ)社長は「来店客が減る中で少しでも収入につながれば」と語る。

 会員制交流サイト(SNS)内でも、持ち帰りメニューを紹介する動きが広まっている。エフエム栃木(同)は10日から、ラジオ番組のフェイスブックとインスタグラムで、持ち帰り弁当などを紹介している。テーマは「コロナに負けるな!栃木グルメテークアウトでペロりん企画」。聴取者にも「家庭でお店の味が楽しめる」と好評という。

 鹿島田千帆(かしまだちほ)放送部長代理は「飲食店から苦しみの声がたくさん届いている。栃木の食を守らなければという思い」。近く番組内でも特集コーナーを設ける。

 タウン情報誌「もんみや」を発行する新朝プレス(同)は15日、新たなウェブサイトを立ち上げ、飲食店が出品する各店のメニューを客が購入できる新サービス「もんみやフードレスキュー」を始める。「フードロス」の問題解消も狙う。

 サイトに登録した各店が商品の概要や写真、店舗情報などを投稿して出品する。客はサイトに登録してからウェブ上で商品を購入し、クレジットカードで決済する。商品は指定の時間に店へ受け取りに行く。登録料は無料。5月からは店側に販売手数料がかかる予定。