全員マスク姿で開票作業を行う矢板市職員ら=12日午後9時5分、矢板市本町

 12日投開票された矢板市長選は、新型コロナウイルス感染拡大を受け、投票所や開票所でさまざまな感染防止対策が取られた。

 市内20カ所の投票所では入り口に消毒液を置き、記載台の間隔を通常より空けて定期的に除菌を行った。有権者には手指の消毒やせきエチケットの徹底、帰宅後のうがい手洗いを呼び掛けた。市選管の担当者は「入り口に張り紙をし、周囲の人と距離を保つよう協力を求めた」と説明する。

 午後9時から市体育館で行われた開票では、発熱や風邪の症状がある人の入場自粛を要請。選挙事務従事者や立会人は全員マスクを着けて作業に当たった。開票を行う台を通常より1台増やして人が密集しないようにし、作業する人も通常の約50人から約30人に減らして感染予防に努めた。

 現職斎藤淳一郎(さいとうじゅんいちろう)氏の陣営は、マスク姿の支持者が会場の空き地に集まり開票を待った。再選が決まると、万歳三唱やだるまの目入れは手短に済ませた。陣営幹部は「投票に行くことのお願いもしにくい難しい選挙だった」と振り返った。

 新人和田安司(わだやすじ)氏の陣営は、選挙事務所入り口に消毒液を置くなど感染防止を呼び掛けて結果を待った。午後10時半すぎ、落選の報が入ると、屋外で報告会を実施した。陣営幹部は「やはり低投票率については新型コロナの影響があった」と指摘した。